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【年収の本音】診療科目別・医師の平均年収&満足度ランキング

【年収の本音】診療科目別・医師の平均年収&満足度ランキング

医師の年収とひと口に言っても、診療科目によって平均年収は変わってきます。
医師の職場は責任感が大きいからこそ、納得のいく年収はモチベーション維持に欠かせません。
この記事では、診療科目別に医師の平均年収と満足度ランキングをご紹介します。
医療機関を専門とする転職サイト・エージェントを元に最新のデータをチェックしましょう。
ぜひ、ご自身の年収は適正かどうか判定する参考にしてみてください。

【診療科目別】医師の平均年収

厚生労働省が発表した「平成30年賃金構造基本統計調査」による統計データを見ていきましょう。
「賃金構造基本統計調査」とは全国の労働者の給与実態を調べた統計調査です。
2019年、常勤医の一般的な平均年収(給与と賞与を含む)は1,072万円となりました。
医師の平均年収は診療科別によって、平均年収の差が大きく開いていることが特徴です。
美容外科・美容皮膚科といった保険適用外の自由診療は年収2,000万円以上を超えています。
ここからは、診療科別に医師の平均年収上位ランキングを見ていきましょう。

参考 平成30年賃金構造基本統計調査|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2018/index.html

1位 美容外科・美容皮膚科

診療科別に見た最も高年収の医師は美容外科・美容皮膚科がトップです。
美容外科の平均年収は1,830万円、美容皮膚科は1,750万円となっています。
実際に美容外科・美容皮膚科に勤める医師全体の26%は平均年収2,000万円以上を超えています。
美容外科と美容皮膚科はどちらも保険適用外の自由診療のため、治療費は病院側が自由に設定可能です。
人気のある美容外科・美容皮膚科は高額な治療費を設定しても十分な収益を得られるため、医師の年収も高くなるのです。
近年は、動画サイトやメディアでも美容整形が多く取り上げられており、注目度が高く需要も高まっています。
ただし、通常の臨床研修では自由診療の分野を習得することはできません。
例えば、脱毛や美容点滴、ヒアルロン酸・ボトックス注入、レーザー施術、糸リフト、超音波痩身などの施術を磨く必要があります。
また、美容系の診療科目はお客様対応となるので丁寧なコミニュケーション能力も求められます。
美容外科・美容皮膚科は当直・オンコールがなく、診療時間内の外来のみ対応するので人気が高い職場です。

2位 形成外科

形成外科医の平均年収は1,610万円と高収入を得られる科目です。
形成外科は整形外科や美容外科と混合されがちですが異なる分野です。
形成外科は先天的な疾患や外見上の不具合、見た目を正常に戻す保険診療となります。
例えば、口唇口蓋裂などの先天性の病気、ケロイド状の皮膚、やけどの治療、乳がん切除後の再建手術などが挙げれます。
形成外科の領域は幅広く、全身が対象となるため、幅広い知識と経験が求められる診療科です。
美容外科・美容皮膚科も含むこともあり、形成外科の患者は老若男女幅広いです。
形成外科は大学病院や総合病院勤務となり、専門的な技術、症例経験、勤続年数が求められます。
他の医科と比べて、緊急の施術は少なく、激務な職場は少ないので落ち着いて取り組めるでしょう。

3位 婦人科・産婦人科

人科・産婦人科の医師は平均年収1,608万円と高収入をマークしています。
全体の13%は平均年収2,000万円を超えているので、高収入を得られる診療科といえます。
ただし、婦人科・産婦人科は24時間365日体制となるため、仕事内容はハードな職場環境です。
人手不足により医師一人あたりの業務負担は大きく他の診療科よりも勤務時間は長くなります。
産泊当直やオンコールなど、時間外勤務が多く激務になることは避けられません。
通常、婦人科は分娩を扱いませんが、分娩を扱う産科はオンコールや当直などが多く激務になります。
婦人科では不妊治療や子宮・卵巣など婦人科系器官に関連する病気を幅広く診療します。
近年は、医療訴訟が増えており、分娩を扱う医療機関は妊娠・分娩管理が主な業務です。

4位 耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科に勤める医師の平均年収は1,580万円と高収入の診療科です。
耳鼻咽喉科の医師が高収入の理由は内科や小児科と比較して医師の数が少ないことが挙げれます。
専門性が高く、耳鼻科医の数には足りていないため必然的に高収入になっているのです。
特に開業医の場合は眼科の次に損益率が高く年収3,000万円を超えているケースも多く見られます。
耳鼻咽喉科では難聴やアレルギー、自律神経失調症など様々な症状を訴える患者様を対応します。
入院施設は必要ありませんが、目・耳・頸部などの幅広い知識や細かい技術を要します。

5位 内科

内科医の平均年収は1,552万円、40代になると1,780万円を超え、高年収の診療科です。
国内で活躍している医師の1/3は内科医と言われているほどメジャーです。
国立大学、民間病院、総合病院の勤務医のほか、将来は開業する夢を持っている人もいます。
内科は専門分野に細かく分かれ、一般内科、循環器科、呼吸器内科、消化器内科、神経内科、腎臓内科、糖尿病内科、血液内科などが挙げれます。
内科医も消化器系の治療で外科手術をすることもあり、カテーテル治療などのスキルが必要です。

6位 心臓血管外科

心臓血管外科とは、心臓または血管の疾患を対象とする専門性の高い診療科です。
心臓血管外科に勤める医師の平均年収は1,548万円と高収入です。
対象疾患は、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、高血圧、動脈硬化、心不全、不整脈など命に直結する疾患がほとんど。
かかりつけ医からの紹介によって大病院で治療を受けることも多いです。
生活習慣の改善を促して、病気の早期発見が求められます。

7位 一般外科

大学病院、民間病院に勤めている一般外科医の平均年収は1,539万円と高額です。
民間病院の勤務医または開業医は年収2,000万円を超えてる人も多いです。
投薬治療の他にも、外科手術を行う必要があり専門的な技術と実績が求められます。

8位 脳神経外科

脳神経外科医の平均年収は1,537万円と給与水準は高めです。
高年収の診療科ですが、時間外勤務が多く、くも膜下出血や脳内出血など緊急手術など厳しい労働環境にあります。

9位 総合診療科

大学病院や総合病院に勤める総合診療科の平均年収は約1,500万円と高収入です。
総合診療科は、糖尿病、高血圧症、肺炎、尿路感染症などの感染症、脳梗塞、脳出血、脳卒中の疾患の治療を行います。

10位 整形外科

整形外科は自由診療を多く扱っており医師の平均年収は1,454万円と高くなっています。
高齢化により整形外科を受診する患者数は年々増えており、人気の高い診療科目です。
当直免除や時短勤務などの条件がある職場もあり女性医師が働きやすい職場です。

【診療科目別】医師の平均年収満足度ランキング

ここからは、診療科目別に年収に満足しているランキングを見ていきましょう。

参照 独立行政法人 労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」
https://www.jil.go.jp/institute/research/2012/documents/0102.pdf

1位 眼科

眼科医の平均年収は1,300万円、50代の最大年収は1,630万円と推測されます。
都心では眼科勤務が多く、地方では開業医が多いことも特徴です。
年収1,000万円以下になることはほとんどなく、眼科医は年収に対する満足度は高いです。
高齢化に伴い、白内障・緑内障・糖尿病網膜症・加齢黄班変性などの疾患が増加し需要も高いです。

2位 耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科の平均年収は1,240万円、開業医の場合は2,000万円を超えています。
入院施設を揃える必要がなく、働きやすい職場環境もあり、給与の満足度は非常に高い診療科です。

3位 小児科

小児科医の勤務医の平均年収は1,000万円となり、開業医は1,500万円以上を超えています。
女性医師には当直免除や時短勤務ができる小児科医が人気です。

4位 泌尿器科

泌尿器科は尿路性器癌、前立腺疾患、尿路結石といった泌尿器科における専門的な治療を行います。
平均年収は1,000万円~1,400万円、50代は2,000万円を超えます。
都市部よりも地方の泌尿器科は高年収になりやすく年収満足度が高いです。

5位 皮膚科

皮膚科医の平均年収は1,500万円、自由診療の美容皮膚科は2600万円を超える高収入です。
熱傷などの重症以外は緊急手術の疾患がほとんどなく働きやすさと収入満足度が高くなっています。
一口に医師の平均年収と言っても診療科目、地域・エリア、勤務医・開業医によっても変わります。
ぜひ、今後の医師キャリアの参考にしてみてください。

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